株式会社ココエ

2023年4月17日

【今さら聞けない】criteo 広告とは?メリットや運用方法など詳しく解説

最終更新: 2023年4月27日

リターゲティング広告で知られるCriteoは、リターゲティング以外にも潜在的な新規顧客の獲得やモバイルアプリ広告など、豊富なプロダクトを提供しています。

この記事では、Criteo広告の概要や仕組み、メリットや導入方法などを詳しく解説します。成果を上げるポイントについても紹介するのでぜひ参考にしてください。

▼目次

1.Criteo(クリテオ)広告とは

1-1.Criteo(クリテオ)広告の概要

1-2.Criteo広告でリターゲティングを行う仕組み

2.Criteo広告の特徴と導入メリット

2-1.豊富なデータ収集力と高精度エンジン

2-2.多数のプラットフォームによる配信が可能

2-3.クリエイティブ最適化技術

2-4.CPC(クリック単価)が比較的安い

3.Criteo広告を運用する方法

3-1.運用までのステップ

3-2.出稿条件と費用の目安

4.Criteo広告の成果を上げるポイント

4-1.データフィードを最適化する

4-2.Criteoタグを適切なページに正しく実装する

5.リターゲティング以外に活用できるCriteoのプロダクト

5-1.Criteo Traffic Generation(新規ユーザーの獲得)

5-2.Criteo Customer Acquisition(類似配信)

5-3.Criteoアプリ広告

6.Criteo広告の導入・運営にお困りの際もココエにご相談ください

1.Criteo(クリテオ)広告とは

効果的な広告配信について模索しているマーケティング担当者も多いのではないでしょうか。

まずはCriteo(クリテオ)広告の概要と、Criteoでリターゲティング広告を行う仕組みについて説明します。最初に全体像を押さえることにより、メリットや運用方法などを理解しやすくなるでしょう。

1-1.Criteo(クリテオ)広告の概要

Criteo(クリテオ)広告はフランスのグローバルIT企業、Criteo社が運営するディスプレイ広告型のダイナミック(動的)リターゲティング広告です。

「ディスプレイ広告」とは、サイトに表示される画像などのバナー広告を指し、「リターゲティング広告」とは、サイトに訪れたことのあるユーザーをターゲットに配信する広告手法を指します。

また、「ダイナミック」とは、ユーザーに最適化された広告を自動生成して表示する方法のことです。

具体的には、「誰に対して、何を(どんな商品やサービスを)、どのように(どんなクリエイティブで)表示するか」を適切に判断し、バナー広告を表示する仕組みです。

たとえば、ある商品に興味があるユーザーは、この商品にも興味があるだろうという基準に基づいたアプローチがCriteo広告です。

基本的な広告の種類をおさらいしたい方はこちら

>>>Web広告とマス・SP広告の違いを知る―広告全19種を徹底解説―

1-2.Criteo広告でリターゲティングを行う仕組み

Criteo広告のリターゲティングの仕組みは、次のステップで考えると分かりやすいでしょう。

  1. 対象サイトを訪れたユーザーの閲覧情報などがCriteo側に送信される

  2. アルゴリズムによる解析が行われる

  3. ユーザーがCriteoのネットワーク内サイトを閲覧する

  4. 自動生成された広告バナーが表示される(広告バナーはユーザーの閲覧履歴に基づいて最適化されている)

その他、類似配信やカテゴリ配信の概要、仕組みについては後述します。

2.Criteo広告の特徴と導入メリット

Criteo広告の特徴と導入メリットとして以下が挙げられます。

  • 豊富なデータ収集力と高精度エンジン

  • 多数のプラットフォームによる配信が可能

  • クリエイティブ最適化技術

  • CPC(クリック単価)が比較的安い

それぞれ解説していきます。

2-1.豊富なデータ収集力と高精度エンジン

Criteo広告のベースには、世界最大規模の消費者行動データと優れたAI技術があります。それによってユーザーの興味関心や行動履歴などを機械学習し、ベストな広告枠とタイミングを狙って配信できます。

例えば、ユーザーが閲覧した商品やカートに入れた商品、かご落ちした商品やCTRが高い商品などの学習データをリアルタイムで収集・分析し、ユーザーとの関連性が高くCVにつながりやすい商品をレコメンドすることが可能です。

したがって、テキスト広告やバナー広告よりもユーザーの反応率が高く、配信期間が長くなるほど機械学習が進んでターゲティング精度を高められることがCriteoの強みです。

2-2.多数のプラットフォームによる配信が可能

CriteoはGoogle、Yahoo! JAPAN、FacebookやInstagramのようなSNS、その他のサイトやアプリなど、世界多数の広告ネットワークと提携しているため、配信先が豊富というメリットがあります。

中でも、Yahoo!JAPANへの出稿ができる広告媒体は限られており、Criteoの大きな強みとなっています。広告キャンペーンは「いかに良質なネットワークに配信できるか」がポイントになり得るからです。

Criteoが対応しているプラットフォームについては下記を参考にしてください。

当社の提携業者|Criteo

2-3.クリエイティブ最適化技術

Criteoは以下のようなデータを基に、最適化したクリエイティブの表示が可能です。

  • ユーザーが閲覧した商品

  • ユーザーがショッピングカートに入れた商品

  • 属性が似ているユーザーが購入した商品

なお、クリエイティブとは、ユーザーが広告を閲覧した際に表示される要素であり、デザインアセットと設定をまとめた組み合わせを指します。

Criteoは、8つのクリエイティブ最適化要素を掛け合わせて、最大17兆通りのデザインパターンから、ユーザーごとに最適化した広告を表示する仕組み(クリエイティブ最適化技術)が構築されています。

一般的な広告キャンペーンでは、効率が良くないクリエイティブは排除する傾向にありますが、Criteoでは、レイアウトやカラーバリエーションなどを増やし、より多くクリエイティブパターンを生成することが可能です。

2-4.CPC(クリック単価)が比較的安い

Criteo広告はメリットが多い分、「CPCが高いのでは?」と思われるかもしれません。しかし、CriteoのCPCは20〜30円程度に収まることが多いため、比較的安いと言えるでしょう。

Criteo側は、配信先へCPM課金(広告が1,000回表示されるごとに課金される仕組み)で買付けを行い、広告主側へはCPC(1クリックごとにかかる費用)で課金しています。つまり、広告を出してもクリックがなければCriteo側の利益につながりません。

クリックが発生する媒体へ配信を行うことでCriteo側は利益を得られることになるため、CTR(クリック率)が見込める媒体へ入札を行う仕組みとなっています。

したがって、広告主にとってもクリック数やコンバージョン数を獲得しやすい傾向があるのです。

また、Criteoはバナー広告が自動生成されるため、自社でバナーを作成する必要がありません。結果的にコストを抑えられるというメリットも期待できます。

3.Criteo広告を運用する方法

Criteo広告を運用する方法として、運用までのステップ、および出向条件と費用の目安を解説します。なお、紹介するステップごとにCriteo社への依頼が必要です。

3-1.運用までのステップ

Criteo広告を配信するには、最短でも1ヶ月の期間が必要です。配信開始までのステップの目安は次のとおりです。

  1. 出稿条件の確認

  2. 申し込み

  3. データフィードの作成と確認

  4. タグの準備(実装)と確認

  5. クリエイティブ・パラメータの設定

  6. プレローンチの確認

  7. Criteo広告の配信開始

データフィードの構築やタグの実装などには時間がかかるため、余裕を持ったスケジュール設計が大切です。出稿条件に関して詳しくは、次で解説します。

3-2.出稿条件と費用の目安

Criteo広告の新規配信などのケースでは、Criteo社の審査を受けなければなりません。出稿条件として「サイト訪問者数(ユニークユーザー数)が月4万以上」「データフィードの準備とタグの設置」があります。また、費用の目安(最低申し込み金額)は「50万円」です。

Criteo広告には、膨大なデータに基づくAI学習という強みがあります。サイト訪問者数が少ないと強みを発揮できないことから、ユニークユーザー数の制限が設けられているのです。

また、データフィードの準備とタグを設置しなければなりません。特にタグの設置ではHTMLやJavascriptの知識が必要です。誤ったタグを設置しても成果が出ないので注意しましょう。

費用面では、「広告配信の開始から50万円に達するまで停止できない」という条件があります。1ヶ月間で50万円に達するケースもあれば、数ヶ月で達することもありますが、それまで停止できない点にも注意が必要です。

4.Criteo広告の成果を上げるポイント

Criteo広告の成果を上げるポイントとして、データフィードの最適化と、Criteoタグの適切なページへの正しい実装があります。それぞれ解説します。

4-1.データフィードを最適化する

データフィード(商品フィード・商品カタログ)とは、サイトに掲載している各商品の情報をリスト化したものです。

具体的な情報として、商品タイトル、価格、画像、説明文、カテゴリがあります。Criteo広告を配信するには、Criteoが指定するフォーマットに変換したデータフィードを用意しなければなりません。

訴求ポイントが効率的に表示されるよう、データフィードをクリエイティブから逆算して設計したり、適切にPDCAを回し続けたりすることが大切です。

また、データフィードは常に最新の内容に更新してください。商品の在庫切れや価格変動が反映されていない場合、誤った情報に基づく広告が配信されるため、機会損失やパフォーマンスの低下が考えられるからです。

4-2.Criteoタグを適切なページに正しく実装する

Criteoの高度なアルゴリズム解析は、7種類のCriteoタグを自社サイトに設置することで実現します。

そのためには、タグやページが正しく設定されているかの確認が必須です。Javascriptの専門知識やCriteo広告・フィード設計に関する知識が求められます。

Criteoタグの一覧は以下です。

5.リターゲティング以外に活用できるCriteoのプロダクト

リターゲティング以外に活用できるCriteoのプロダクトには以下があります。

  • Criteo Traffic Generation(新規ユーザーの獲得)

  • Criteo Customer Acquisition(類似配信)

  • Criteoアプリ広告

それぞれの概要や仕組みについて解説します。

5-1.Criteo Traffic Generation(新規ユーザーの獲得)

Criteo Traffic Generation(クリテオ・トラフィック・ジェネレーション)とは、自社サイトにアクセスしていないユーザーに対して、「サイトへの訪問を促す」という目的がある配信メニューです。

自社と類似した商品広告をクリックしているユーザーにCriteoがパーソナライズド広告を配信し、その広告をクリックしたユーザーが自社サイトを閲覧するという仕組みです。

5-2.Criteo Customer Acquisition(類似配信)

Criteo Customer Acquisition(クリテオ・カスタマー・アクイジション)とは、自社サイトにアクセスしていないユーザー(興味関心が顕在化していないユーザー)にリーチし、新規顧客を獲得するという目的がある配信メニューです。

仕組みとして、ユーザーの履歴データなどを分析し、理想的なターゲットのプロファイルを作成します。その後、プロファイルに一致するユーザーの興味に基づく商品広告を自動生成して配信します。

5-3.Criteoアプリ広告

CriteoはWeb以外にモバイルアプリ広告も充実しています。主なメリットは次の4つです。

  • さまざまな業種のアプリに対応

  • 透明性が高いパフォーマンス

  • 最適化された機械学習機能

  • 不正行為対策の徹底化

Criteoのモバイルアプリ広告は、あらゆる業種のアプリケーションに対応しているため、ユーザーのニーズにあわせてカスタマイズできます。

また、透明性に優れたパフォーマンスによって、ユーザーの商品購入や予約増加などの目標達成をサポートしてもらえます。

最適化された機械学習機能により、希望に沿った CPA(顧客獲得単価)を維持しながら効率よく予算を消化でき、不正行為対策も徹底しています。

6.Criteo広告の導入・運営にお困りの際もココエにご相談ください

Criteo広告を導入するメリットとして、豊富なデータ収集力、多数のプラットフォームによる配信、クリエイティブ最適化技術、比較的安いCPCが挙げられます。

ただしCriteo広告は、運用ステップごとにCriteo社への依頼が必要なので、最短でも1ヶ月の準備期間が必要です。「サイト訪問者数が月4万以上」「最低申し込み金額50万円以上」などの出稿条件にも注意しましょう。

Criteo広告についての基礎を理解した後、さらに詳しく理解して実践につなげるには、DXリテラシーの向上が大切です。株式会社ココエでは、「座学+実践」でDXの基礎を学べるDXリテラシー基礎講座を提供しています。

「Criteo広告の導入・運営」についてお悩みの企業様・ご担当者様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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