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コンバージョン率(CVR)とは?分析方法と便利なツール5種類を紹介

更新日:2023年6月8日




コンバージョン率は、サイト運営において欠かせない指標の一つです。コンバージョン率について以下のような疑問を抱えていたり、悩みを持っていたりする方は多いのではないでしょうか。


  • コンバージョン率がもたらすメリットがわからない

  • コンバージョン率を高める手段がわからない

  • 課題を特定するための集計や分析方法がわからない


コンバージョン率に着目することで、Webサイトがもたらす利益は大きく変化します。この記事では、以下の内容を解説していきます。


  • コンバージョン率を高めるメリット

  • コンバージョン率を高めるために必要な集計と分析方法

  • コンバージョン率改善をサポートするツール


コンバージョン率の理解を深めて、効果的なサイト運営をするための参考にしてみてください。



▼目次



1.コンバージョンとは

コンバージョン(Conversion)とは、マーケティングでは「成果」という意味で用いられ、ウェブサイトや広告などで、お問い合わせや商品購入といった目的を達成することです。Webサイトに訪れた人が、どれだけ見込み客に変化したかを数字で判断できるようになるため、サイト運用において重要な指標の一つです。


ここからは、コンバージョン率と計算方法について詳しく解説していきます。


1-1.コンバージョン率(CVR)とは成果の達成割合

「コンバージョン率」を表すCVRはConversion Rate(コンバージョンレート)の略で、サイトが目的とする成果(CV)に対する達成割合を表した指標です。


Webサイトで目的とする成果には、以下のようなものがあります。


  • 商品の購入やサービスの申し込み

  • 問い合わせや資料請求

  • 会員や公式LINE登録


Webサイトに訪れたユーザーにコンバージョンとなるアクションを取ってもらえれば見込み客となるため、将来的な利益をもたらしてくれる可能性が高まります。


1-2.コンバージョン率(CVR)の計算方法

コンバージョン率は、サイトの訪問数(セッション数)とコンバージョン数が把握できれば以下の計算で算出可能です。


コンバージョン率(CVR)=コンバージョン数(CV)÷サイト訪問数(セッション数)×100(%)


コンバージョン率は何を成果をするかによって、数値が変動します。例えば、以下のようなECサイトがあったとしましょう。


セッション数:5,000

1,000円の商品購入者数:1,000

50,000円の商品購入者数:200


1,000円の商品購入者をコンバージョンとした場合はコンバージョン率は20%、50,000円の購入者をコンバージョンとするならコンバージョン率は4%になります。コンバージョン率を求めるのは簡単ですが、「何を成果とするか」を明確にすることが重要です。



CVRの計算式についてさらに詳しく知りたい方はこちら



2.コンバージョン率を上げるメリット



コンバージョン率を上げることによって、以下のようなメリットが生まれます。

  • 売上の増加

  • 広告費の削減

  • 機会損失の防止


コンバージョン率が高いほど直接的な売上につながる可能性は高くなります。コンバージョン率が高ければ少ないアクセス数でも成果を上げられるため、同じ広告費で施策を展開した際に生まれる結果に大きな差が生まれるでしょう。


また、プロモーションなどを展開してセッション数を増やしても、コンバージョン率が高くないサイトでは求める結果につながりにくくなるため、ユーザーと企業どちらにおいても機会損失となる可能性があります。



3.コンバージョン率の改善のための分析方法



コンバージョン率を高めるためには、分析によってサイトの課題を明確にすることが重要です。市場動向やユーザー配慮、ターゲティングなどあらゆる視点から導き出していく必要があります。単純な閲覧数だけでなく、「どのページからアクセスされているか」「どのキーワードから訪れているか」なども把握していくことが大切です。


効果的な分析を行うには、以下の手順を踏んでいきます。

  1. 目標の設定

  2. 分析対象の選択

  3. データの集計

  4. データの分析

  5. 原因の特定


ここからは、5つの手順について解説していきます。


3-1.目標の設定

どのような目標を達成するために、なぜコンバージョンを高める必要があるのかを明確にします。例えば、目標として最終的に自社のサービスを導入して欲しい場合、まずは問い合わせや資料請求のコンバージョン率を高めることが目標になるでしょう。


目標を設定せずにコンバージョン率の数字を見るだけでは、最終的な成果を得ることはできません。目的に応じて分析するページなどを選択していきましょう。


3-2.分析対象の選択

次に、コンバージョン率を改善したい特定のページやキャンペーンなど、分析の対象となるものを選択します。分析対象として、以下のようなものがあります。

  • 流入経路(SNSやコラム、検索ページなど)

  • トップページ

  • LPページ

  • サービスや商品の解説ページ

  • 申し込みや購入ページ


分析対象は、目標につながるページを選択することが大切です。例えば、商品購入数を増やすことが目標であれば、サービスや商品の解説ページを、申し込み数を増やすことが目標であれば、申し込みや購入ページを分析対象として選ぶのが良いでしょう。目標に合わせたページを分析することで、コンバージョン率を高めるために必要な情報が見えやすくなります。


3-3.データの集計

対象となるページやキャンペーンのデータを集計します。データは、Google Analyticsなどの解析ツールを用いて、訪問者数やコンバージョン数、ページ滞在時間、入力フォームの回答率などを集めます。


データ集計する際は、目標に合わせた集計方法を取ることが重要です。例えば、総合的なセッション数のみを集計するのではなく、流入経路から訪れたユーザーがコンバージョンとなった数値など、いくつかに分類して集計しましょう。流入経路などを特定するには、GoogleAnalyticsなどのツールを使用すると効率的です。


目標に合わせて集計することで、より詳細でクリアな分析ができるようになります。


3-4.データの分析

集計したデータをもとに、どのような要因がコンバージョン率に影響を与えているのか、どのような傾向があるのかを分析します。例えば、以下のような分析が可能です。

  • どのページがコンバージョンに影響しているのか

  • どのようなキーワードやページから訪れたユーザーが多いのか

  • サイト内でのユーザーの行動

  • 滞在時間がコンバージョンにどう影響しているのか


適切な集計方法による分析によって、ユーザーの行動とコンバージョンに対する因果関係が見えやすくなり、仮説の精度が上がります。


3-5.原因の特定

分析結果から、コンバージョン率に影響している原因を特定します。コンバージョンに影響する要因には、主に以下のようなものがあります。

  • 直帰率が多く滞在時間が短い

  • 想定したキーワードからの流入が少ない

  • 問い合わせなどで求められるアクション数が多い

  • 見たいページに行けない、サイトに何があるかわかりにくい

  • サイトの表示スピードが遅い


原因を特定する場合には、ユーザーの目線に立つことが重要です。コンバージョンまでにユーザーがどのような行動を取るかを想定し、その過程で違和感を覚えたり、不快に感じる要素があったりしないか、様々な角度から検証していきましょう。



4.コンバージョン率の改善に活用できる5種類のツール



コンバージョン率の改善をアシストするさまざまなツールがあります。ツールを活用すると、集計にかかる時間を大幅に短縮できるなど、業務効率が高まり生産性が大きく向上するでしょう。生産性が上がればコンバージョン率改善サイクルも格段に速くなります。以下の5つの種類のツールを見ていきましょう。

  • 入力フォームでの離脱を防ぐツール

  • 離脱ポイントを探るツール

  • ユーザーの行動を分析できるツール

  • ユーザーの離脱を防ぐツール

  • コンバージョン率上昇を具体的に検証できるツール


4-1.入力フォームでの離脱を防ぐツール

EFO(Entry Form Optimization)は、ウェブサイト上の入力フォームを改善する施策のことですが、ユーザーがフォームをスムーズに入力できるようにすることで、コンバージョン率を向上させることができます。入力の項目が多い、フォームのデザインがわかりにくいなど、ユーザーが面倒に感じる入力フォームだとサイトから離脱してしまうため、コンバージョン率に大きく影響します。


そのため、入力フォームの設計や項目数、レイアウト、エラーメッセージの表示などを見直し、ユーザビリティを高め、スムーズな入力体験を提供することで、ユーザーがフォーム入力を途中で放棄することを減らし、コンバージョン率の改善につなげます。


そこでEFOに役立つツールを活用するのがおすすめです。主なツールとして以下のものがあります。


これらのツールを使うことで、ユーザーの入力をサポートし、コンバージョン前の離脱を防ぎます。


4-2.離脱ポイントを探るツール

サイト内のどこからユーザーが離脱しているかを把握することにより、コンバージョン率改善に必要な対策を発見しやすくなります。離脱ポイントの分析に有効な主なツールは以下です。


ツールを活用すると、以下のような行動分析が可能です。

  • どのボタンやリンクがどれくらいクリックされているか

  • ページのどの部分が見られてどの部分が飛ばされてしまうのか

  • 改善前後の比較など


サイト内で取られたユーザーの行動が色の濃さで判別できる「ヒートマップ」という機能が、ツールの代表的な機能です。ヒートマップを活用すると、クリックや滞在時間が少ない場所は寒色で表現されます。離脱ポイントが明確になるため、サイト内でコンバージョン率改善に必要な場所を、的確に導くことが可能です。


4-3.ユーザーの行動を分析できるツール

ユーザーがコンバージョンに辿り着くまでの行動を把握することも、コンバージョン率改善ポイントの発見につながります。ユーザーの行動分析ツールとして代表的なものは以下です。


ツールでは、以下のような行動を分析できます。

  • ページの平均滞在時間

  • 直帰率や離脱率

  • サイトに訪れた経路(SNS、検索、広告サイトなど)


行動分析ツールの多くはAIアナリストをはじめ、Google Analyticsのデータを連動させています。分析で参照する数値を組織の共通認識とできる点も、ツールを活用する大きなメリットです。


4-4.ユーザーの離脱を防ぐツール

ユーザーの離脱防止対策は、コンバージョン率を高めるためには欠かせません。ユーザーが離脱する原因は主に以下のようなものが挙げられます。

  • サイトにユーザーにとって欲しい情報がない

  • コンバージョンとなるアクションに至るまでのハードルが高い

  • 見づらいなどユーザー配慮に欠けるサイト


離脱を防ぐためには、ユーザーの心理と行動を捉えて課題を明確にすることが大切です。また、サイトでは直接的な接客対応をできるわけではないため、ユーザーが欲しい情報を的確に与えることが難しい場合もあります。


このような場合、離脱防止対策の一つがWeb接客ツールです。以下は代表的なツールです。


ツールを使うことで、チャットボットやポップアップなどが表示されるようになり、ユーザーに的確な情報を提供して離脱を防ぐことが可能です。


4-5.コンバージョン率上昇を具体的に検証できるツール

コンバージョン率を高める施策の効果検証として広く活用されるのが、A/Bテストです。A/Bテストとは、AとB2つのパターンを用意して、どちらがよい結果をもたらすかを検証するために実施します。

  • トップページのビジュアルを変更すると滞在時間が伸びるのではないか

  • CTAボタンの色を変更した方がクリック率が上がるのではないか


上記のような仮説を立て、コンバージョンにつながりやすいポイントで検証していきます。A/Bテストをサポートするツールとして「Googleオプティマイズ」が代表的ですが、2023年9月30日でサービスを終了すると正式にアナウンスがありました。


代替として、離脱ポイントを探るツールで解説した以下のツールでA/Bテストを行うことが可能です。


5.適切な対策をしてコンバージョン率を上げよう

コンバージョン率を高めるために効果的な対策を行うには、目的に応じた集計方法と分析が重要です。的を絞った集計をしなければ、分析でも的外れな仮説を立ててしまう可能性があります。


コンバージョン率を高めることで最終的にどのような目標を達成させるかを明確にして、ターゲティングや目的に応じた分析と対策を実施していきましょう。


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