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DX実現に必要な技術や開発方法とは?DX人材の役割も合わせて解説

更新日:2022年11月29日




デジタルトランスフォーメーション(DX)において一番重要になる部分は「デジタル技術」です。

第4次産業革命の最中で、様々なデジタル技術が生み出されている今日、DX推進のためにはどのような技術・開発方法があり、具体的に何が求められるのでしょうか。

ここでは、DX推進に必要な技術要素・開発方法や、DX人材にはどのような役割が求められるのかについて解説します。


目次


DXとは?

まずデジタルトランスフォーメーション(DX)とはどのようなモノなのでしょうか?DXに関して、経済産業省では「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」において、以下のように解釈しています。


企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること”


つまりDXは、変化への対応、企業内部の変革、最新デジタル技術とデータの活用、新しい価値創造を経て、ビジネス上の競争優位の確立を目指すものといえます。


DX推進に必要なデジタル技術「ABCD」とは?

最近では、DXについて最新デジタル技術を表す構成要素として「ABCD」と表現する企業が増加しています。「ABCD」とはDXの実現に必要になるデジタル技術や要素の頭文字を抜き出したものです。

ここでは企業や個人によって異なる解釈をしている場合もありますが、一般的な「ABCD」の内容を紹介します。


AI

「A」は一般的にAIを指します。現在のAI技術に関しては「第3次AIブーム」が巻き起こっていると言われています。これまでのAIブームから変化した点として、AI技術を活用した画像認識、音声認識、自然言語処理、予測・推論・制御などの多種多様なサービスの実用化が挙げられます。

人間が行っていた業務の自動化を行うAIは、業務の効率化による生産性の向上や、人的ミスの排除による正確性の向上など、労働力不足・人材不足の問題を解消することが期待できます。

これはDXの推進によって解決されるべき課題そのものであり、DXにとってAIは必要不可欠な構成要素です。膨大なデータの分析処理によって適切な判断・予測の提示を行なったり、データ分析によって新商品やサービスの開発に役立ったりなどAIはDXの実現に欠かせないデジタル技術です。


ビッグデータ

「B」が示すものにはビッグデータとBI(ビジネスインテリジェンス)があります。

ビッグデータとは巨大かつ複雑なデータの集合体のことを指します。かつてはデータマイニングの領域で使われていました。

現在では膨大なデータソースから必要なデータを収集・抽出・保管し、検索・共有・分析することが可能なデータ基盤やデータを用いてビジネス価値に変換するアプローチのことを指す言葉として使用されています。

BIとはビッグデータの分析結果を可視化し、レポート出力を行う技術のことを指します。収集した膨大なデータの分析や解析、データマイニングなどを行い、データの内容を可視化する技術に加え、データ取扱のためのベストプラクティスなども含みます。

DX推進にはデータ活用が不可欠であり、IoTやAI、5G技術などと組み合わせて使用されることが多いです。


クラウドコンピュータ

「C」には複数のデジタル技術が示されていますが、その一つがクラウドコンピュータです。クラウドコンピュータとはクラウド上で提供されるコンピュータやソフトウェア、データなどをインターネット経由で利用する方法のことを指します。ハードウェアを所有しないため、レガシーシステムの問題が発生しません。必要なときに必要な分を使用することができ、場所や端末を選ばず操作可能で、運用管理も容易です。

新しいビジネスに必要なシステム基盤を迅速に立ち上げ、運用・保守にかかる手間やコスト負担の軽減のためにも、DX推進にクラウドは必要不可欠です。また、上述したAIやビッグデータはいずれもオンプレミス環境に導入・稼働させることは難しく、クラウドサービスの利用が前提になります。

「C」には、クラウド以外の技術要素として「CX(顧客体験)」や「サイバーセキュリティ」を挙げることもあります。どちらも企業にとって重要な「顧客」のニーズの分析・可視化やサイバー領域における安全性の確保のために欠かせない技術要素です。


思考デザイン

「D」が示すものはデータ統合と、デザイン思考の二つが挙げられます。

一つ目のデータ統合は、IoTで集めた多様なデータをクレンジングし、業務や分析がしやすい形への変換を行います。

そしてDX推進には、データからビジネスや顧客の課題を探し、潜在的欲求の仮説を立てながらイノベーションを生み出す発想が必要になります。そのための手法がデザイン思考であり、デザイン思考を実務に適用可能なデジタル人材を登用・育成することは非常に重要です。


DX推進に必要な開発方法とは?

ここまではDX推進に必要な技術要素について紹介してきました。次にこれらの技術を効率的にビジネスに組み込んでいくための開発方法について見ていきます。


マイクロサービス

マイクロサービスとは小さいサービスを実現するシステムを開発していくつも組み合わせ、集合体として利用する開発手法です。またサービスの役割や責務、連携のための規約が明確になるため、トラブルの発生箇所がわかりやすい見通しの良いシステムとなり、新技術の組み込みなどをスピーディーに行うことが可能になります。


アジャイル開発

アジャイル開発とは最初から完成形を目指して開発するのではなく、数ある要望や要件の中から優先度の高いものに絞って、開発と修正を繰り返しながら行う開発手法です。作成途中の修正、外部環境の変化、事業戦略の変更などにも対応しやすく、マイクロサービスの開発に有効です。


技術を扱うDX人材の役割とは?

さて、ここまでDX推進に必要な技術や開発方法について紹介してきました。しかしDX推進のためには技術以外にビジネスとITの連携が不可欠です。そのため、ビジネスに関する知見を持ちながら、デジタル技術を正しく活用できる以下のような人材が必要になります。


デジタル技術やデータ活用に精通した人材

経験をもとにした知見を持つ人材

DXを主導し、実行する人材


DX推進には技術と人材が必要不可欠!

ここまでDX推進に必要なデジタル技術や開発方法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

実はDXに必要とされる技術要素は他にも存在しています。数多くある技術要素を、適切な開発方法を用いて、積極的に活用することが、DXを成功に導くカギとなります。

ただし、最先端デジタル技術を導入したからといって、必ずしもDXを実現できるわけではなく、新しい技術を取り入れてデジタル技術を正しく理解し、使える人材がいなければ、DXを進めることはできません。

DX推進のためには、業務に必要なデジタル技術と、技術を有効に活用できる開発方法、そのデジタル技術を扱えるスキルを持った人材の確保が必要不可欠になるのです。


人材確保については、DX実践にフォーカスしたDX人材育成プログラムを導入することで、社内でのDX人材育成を効率的・効果的に進めていくことができます。


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