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検索クエリとは?分析・活用方法やキーワードとの違いをわかりやすく解説!

検索クエリとは、ユーザー自身が検索エンジンの検索タブに入力した語句や文章のことを指します。

Web広告やSEOなどのマーケティング対策をするうえで、欠かせない重要な言葉です。しかし、「検索クエリとキーワードの違いが分からない」「マーケティングに活用する方法が分からない」という人も多いのではないでしょうか。

本記事では検索クエリを正しく理解して扱えるように、検索クエリの基礎内容や分析方法、マーケティング活用例などを網羅的に解説します。

この記事を最後まで読めば、検索クエリの基礎を理解した上で、今この時から自社のWebマーケティングに役立てることができるでしょう。

1. 検索クエリとは?

2. 検索クエリからわかること

3. 検索クエリの種類

3-1. Knowクエリ

3-2. Goクエリ

3-3. Doクエリ

3-4. Buyクエリ

4. 検索クエリの調べ方

4-1. Google Search Console

4-2. Google アナリティクス

4-3. Google 広告

4-4. Yahoo!広告

5. 検索クエリの分析方法

5-1. 実際に検索結果を確認する

5-2. Q&Aサイトを活用する

6.検索クエリのマーケティング活用例

6-1. リスティングキーワードを使用する

6-2.ディスプレイ広告のターゲティングに使用する

6-3. SEOのコンテンツに使用する

7. 検索クエリを確認する際のポイント

7-1. 検索クエリの「(other)」が何かも理解しておこう

7-2. オーガニック検索キーワードとの違いも理解しておこう

8. まとめ

1. 検索クエリの意味とキーワードとの違いとは?

検索クエリとは、Googleなどの検索エンジンの検索窓にユーザー自身が入力した語句のことを指します。

パソコンの購入を検討しているユーザーを例にあげてみましょう。そのユーザーは「パソコン」「パソコン 種類」「パソコンを買う時の注意点」「パソコン 選び方」といったように、単語や単語の組み合わせ、または文章などを打ち込みます。

上記のように、ユーザーが実際に打ち込んでいる語句が検索クエリです。

また、検索クエリと意味を混同させてしまいやすいのが、キーワードです。キーワードとは、マーケティング担当者やWeb広告の運用担当者が顧客のターゲティングをするために登録する語句のことです。

それぞれの違いを表にまとめたので比べてみましょう。

単語意味一例
検索クエリユーザーが実際に検索窓に入力する単語や文章。「SEO」「SEOとは」「SEO対策のやり方」
キーワードマーケティング担当が顧客のターゲティングをするために登録する語句。キーワード自体は、検索クエリから選出する。「SEO」「SEO とは」「SEO 対策 やり方」

マーケティング担当者はユーザーが打ち込んだ検索クエリを分析して、広告運用などのマーケティング戦略で活用するキーワードを選出します。結果的に検索クエリとキーワードが同じ言葉になることもありますが、目的や意味が異なります。

2. 検索クエリからわかること

検索クエリを分析することで、ユーザーの検索意図(目的)とユーザー自身も気づいていない検索意図がわかります。

なぜなら、ユーザーは得たい情報や悩みの解決方法を求めて、自身で検索窓に言葉を入力して検索するからです。例えば、ユーザーが検索エンジンで「マーケティング 勉強 方法」と入力したとすれば、その検索クエリからは「マーケティングの勉強方法を知りたい」という意図が予測できます。

このようにマーケティング担当者は、検索クエリからユーザーがなぜこの検索クエリを打ち込んだのかを分析します。

さらに検索クエリを深く分析すると、ユーザー自身も気づいていない隠れたユーザーニーズを発見することが可能です。その結果、web広告運用でより細かなターゲティングや、サイトへ流入するユーザーの増加につながると考えられます。

検索クエリの分析に関する詳しい内容は、下で解説します。

3. 検索クエリの種類

検索クエリを分析することで、広告運用やサイト構築時のキーワード選出に役立つと解説しました。ただし分析をするには、ユーザーの検索意図(目的)で分類された検索クエリの種類を理解することが重要です。

検索クエリは、ユーザーの目的によって以下の4種類に分類できます。

  • Knowクエリ
  • Goクエリ
  • Doクエリ
  • Buyクエリ

それぞれ詳しく解説します。

3-1. Knowクエリ

Knowクエリとは、ユーザーが何かを「知りたい」という目的で検索したときのクエリのことです。

以下がKnowクエリの一例です。

  • Web広告 とは
  • 福岡県 不動産価格 推移
  • iphone 裏技

Knowクエリで検索するユーザーはとにかく情報が知りたいので、検索ユーザーに合わせた情報を網羅的に盛り込んだコンテンツを作成しましょう。

また、Knowクエリは「買いたい」や「行きたい」のようにユーザーの行動が具体化しておらず、とりあえず知りたいといった傾向にあります。ユーザーの行動が具体化していないからこそ、コンテンツの内容でユーザーの知りたい内容を提供して、そこから具体的な行動へと誘導することも可能です。

3-2. Goクエリ

Goクエリは、ユーザーが何かに「行きたい」目的で検索したときのクエリのことです。

「行きたい」とは地名や場所のことだけではなく、Webサイト内の道順なども含まれます。

以下が、Goクエリの一例です。

  • 大阪城公園 イタリアン
  • 新宿駅 南口
  • Facebook ログインページ

Goクエリで検索するユーザーは、「行きたい」「たどり着きたい」と求めていることが明確化しています。よって、Webコンテンツ内に住所やアクセスするための分かりやすいマップを掲載することが重要です。

また、Googleマイビジネスに登録することもおすすめです。検索時に店舗や施設をマッピングできるため、自社のサービスや店舗を最大限アピールすることに役立ちます。

3-3. Doクエリ

Doクエリは、ユーザーが何かを「やりたい」という目的で検索した時のクエリのことです。

ユーザーが、何かの方法や解決策を探したい時にDoクエリを使います。

以下が、Doクエリの一例です。

  • Twitter 登録順番
  • 脱サラ 準備
  • カフェラテ 作り方

Knowクエリと混同されがちですが、Knowクエリと比べるとユーザーの行動がより具体的になっていることがわかります。ユーザーの検索意図を意識して、ユーザーが行動しやすいように方法や手順を細かく解説することが、ユーザーの満足度向上につながるでしょう。

3-4. Buyクエリ

Buyクエリは、ユーザーが「買いたい」という目的で検索した時のクエリのことです。

購入したい商品が決まっている際の商品情報を知りたい時や、商品の比較検討をしたい時にもBuyクエリに含まれます。

以下が、Buyクエリの一例です。

  • ベビーカー ランキング
  • 〇〇ブランド 財布
  • オフィス家具 通販
  • 〇〇サービス 年間使用料

上記のように商品やサービスの購入がBuyクエリに該当します。

ユーザーの買いたいというニーズが顕在化しているので、適切な情報発信をすることで、売上やサービスの登録につながりやすくなります。

4. 検索クエリの調べ方

検索クエリをマーケティングに活用するためには、基本的な検索クエリの調べ方を抑えておきましょう。検索クエリの調べ方は、以下の4通りです。

  • Google Search Console
  • Google アナリティクス
  • Google 広告
  • Yahoo!広告

それぞれ詳しく解説します。

4-1. Google Search Console

出典:Google Search Console

Google Search Consoleとは、ユーザーがWebサイトへ流入した後の行動をデータ分析できるツールです。

ユーザーが、どのようなクエリを打ち込んでサイトにアクセスしているかを確認できます。

Google Search Consoleを用いて検索クエリを調べる手順は、以下の通りです。

  1. Google Search Consoleに登録しWebサイトとのひも付けを行う
  2. Google Search Consoleにログイン後、メニューバーの「検索パフォーマンス」を選択する
  3. 表示された画面の左下に「クエリ」という欄があり、そこで検索クエリや表示回数、クリック率を確認する

Webサイト全体だけではなく、ページごとで検索クエリを確認できて、新たなユーザーニーズの発見に役立ちます。

4-2. Google アナリティクス

出典:Google アナリティクス

Google アナリティクスとは、ユーザーが特定のWebページを閲覧する前の行動データを収集して分析できるツールです。

Google アナリティクス単体で使うのではなく、Google Search Consoleと連携することで検索クエリを調べられます。

Google アナリティクスを用いて検索クエリを調べる手順は、以下の通りです。

  1. Google アナリティクスにログインして、メニューの「集客」をクリックする
  2. 「Search Console」をクリック
  3. 「検索クエリ」をクリック

クエリごとのクリック数や掲載順位が調べられるので、数値データをもとに、コンテンツの改善などに役立てられます。

4-3. Google 広告

出典:Google 広告

Google 広告を配信している場合に使える方法です。ユーザーが検索して表示された検索結果のなかから、広告がクリックされた場合に対象の検索クエリを確認できます。

Google 広告を用いて検索クエリを調べる手順は、以下の通りです。

  1. Google 広告の管理画面にログインする
  2. 左側のメニュー欄から「キーワード」をクリックする
  3. 画面上部から「検索語句」をクリックする
  4. 検索語句とマッチタイプが表示される

Google 広告では「検索クエリ」ではなく、「検索語句」と表示されます。

マッチタイプとは、ユーザーが検索した検索クエリと広告運用で決めたキーワードがどの程度一致しているかが、広告の表示に影響する仕組みです。

4-4. Yahoo!広告

出典:Yahoo!広告

Yahoo!広告は、検索エンジンのYahoo!上で掲載できるWeb広告のことです。Yahoo!広告を配信している場合、ユーザーがYahoo!で検索した語句のうち、広告表示されてクリックされた検索クエリを確認可能です。

Yahoo!広告を用いて検索クエリを調べる手順は、以下の通りです。

  1. Yahoo!広告の管理画面にログインする
  2. 画面中央にある「キーワード」をクリックする
  3. 画面右下にある「検索クエリーを表示」をクリックする

Yahoo!広告の管理画面では、「検索クエリー」と表示されます。

5. 検索クエリの分析方法

Google Search ConsoleやGoogle 広告を使って検索クエリを確認しただけでは、ユーザーの検索意図がハッキリとわからない場合もあります。

例えば、「〇〇(ブランド名) パソコン」と検索クエリに表示されていた場合に、以下の検索意図が考えられます。

  • 〇〇のパソコンのことを詳しく知りたい(Knowクエリ)
  • 〇〇のパソコンの公式サイトに行きたい(Goクエリ)
  • 〇〇のパソコンの初期設定をしたい(Doクエリ)
  • 〇〇のパソコンを買いたい(Buyクエリ)

このように検索クエリによっては、複数の検索意図が考えられる場合があります。

そこで、検索クエリからユーザーの検索意図を分析する方法として、以下の2つが有効です。

  • 実際に検索結果を確認する
  • Q&Aサイトを活用する

それぞれ詳しく解説します。

5-1. 実際に検索結果を確認する

担当者が検索窓に気になる検索クエリを実際に入力して、結果を確認する方法です。

検索エンジンの上位に掲載されるページは、ユーザーニーズを満たしているサイトと判断されています。そのため、検索結果の1ページ目や上位記事を確認することで、ユーザーの検索意図を分析できます。

例えば、「ペットフード 通販」というキーワードで検索すると、検索結果の上位にはペットフード販売のECサイトが表示されます。

これらの上位記事内では、ペットごとの食事やグッズが紹介されていたり、ペットフードのランキングが掲載されていたりと、ネットで比較検討して購入できるサイトになっています。

出典:ペットフード・ペット用品専門ストア 通販www.yodobashi.com

出典:みんなのペット健康専門店

そのため、「ペットフード 通販」で検索するユーザーには、以下のような検索意図があると予測できます。

  • 実際にペットを飼っており、通販でペットフードを購入したい
  • ペットフードを比較して購入する際の参考にしたい

検索クエリの分析に迷った際には、実際の検索結果を確認してみましょう。

5-2. Q&Aサイトを活用する

Q&Aサイトとは、「Yahoo!知恵袋」のようにユーザーが自身の悩みや疑問を直接書き込めるサイトのことです。ユーザーが直接書き込むQ&Aサイトは、ユーザーの悩みや知りたいことがわかる場合があります。

Q&Aサイトの活用例として、Yahoo!知恵袋内の検索窓に検索クエリを打ち込んで質問内容を確認してみる方法があります。

または、検索クエリからキーワードを切り出して検索してみることも有効です。表示された質問内容と回答を確認することで、ユーザーがどのような意図で検索したのか、どのような回答に満足したのかを確認するのに役立ちます。

6.検索クエリのマーケティング活用例

検索クエリの分析をしたあとは、実際にどのように活用するのか・応用できるのかをおさえておきましょう。

検索クエリのマーケティング活用例は、以下の3つがあります。

  • リスティングキーワードを使用する
  • ディスプレイ広告のターゲティングに使用する
  • SEOのコンテンツに使用する

それぞれ詳しく解説します。

6-1. リスティングキーワードを使用する

検索クエリは、リスティング広告を運用する際に、どのキーワードで配信設定するかの参考にできます。

リスティング広告はWeb広告の一つで、配信側の選定したキーワードとユーザー自身が打ち込んだ検索クエリに連動して表示されます。よって、ユーザーの検索クエリを確認することで、リスティング広告のキーワード登録の改善につながり、効果的な広告運用が可能です。

例えば、Buyクエリのように目標達成率が高いキーワードを追加して、反対に目標達成率の低いキーワードを修正することが挙げられます。

6-2.ディスプレイ広告のターゲティングに使用する

ディスプレイ広告は、Webサイトの広告枠に掲載される画像やテキストタイプの広告です。顕在ユーザーにアプローチできるリスティング広告に比べて、ディスプレイ広告は潜在ユーザーに広くアプローチできます。

例えば、Yahoo!広告の「サーチキーワードターゲティング」では、特定の検索クエリを使ったユーザーに対してディスプレイ広告を配信可能です。テキストのみで表示されるリスティング広告と比べると、画像や動画での表示も可能なディスプレイ広告はユーザの興味をひきやすいという特徴があります。

このように検索クエリをディスプレイ広告のターゲティングに使用してみるのも、一つの方法です。

6-3. SEOのコンテンツに使用する

検索クエリを分析し、需要があると感じたらSEOのコンテンツを作成するのもひとつの方法です。

SEOとは、Search Engine Optimizatioinの略称で、検索結果の最適化という意味です。SEOのコンテンツでは、ユーザーの検索意図を読み取ってユーザーにとって価値のある記事などを作成する必要があります。ユーザーの検索意図を把握するのに、検索クエリは有効です。

また、SEOは検索結果に上位表示するまでに時間がかかりますが、以下のようなSEOのメリットもあります。

  • リスティング広告に比べるとクリック率が高い傾向にある
  • 一度上位表示されると、一定期間は継続してWeb集客が見込める
  • コストを抑えることができる

SEOのマーケティングにおける重要性を今一度確認しておきたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。

>>>【今さら聞けない】Webマーケティングの基本とSEO対策の重要性

>>>【初心者向け】SEOとは?マーケティングにおける重要性と基礎知識

7. 検索クエリを確認する際のポイント

検索クエリを確認する際に知っておきたいことは、以下の2つです。

  • 検索クエリの「(other)」が何かも理解しておこう
  • オーガニック検索キーワードとの違いも理解しておこう

それぞれ詳しく解説します。

7-1. 検索クエリの「(other)」が何かも理解しておこう

「(other)」とは、Google アナリティクス内にある検索クエリの項目で、仕様による制限や上限で残ったデータをまとめて集約したものです。Google アナリティクスでは、1日で計測できるデータ件数に制限が設けられており、制限を超えたものが「(other)」=「その他」としてまとめられてしまいます。

検索クエリにおいては、記事などのWebコンテンツが増えることで、検索クエリの数が増えて、最終的に確認できない、まとめられた検索クエリが発生してしまいます。

(other)が多いからといって、決して悪いわけではありません。

記事やWebコンテンツが増えていき、Webサイトが拡大すると、(other)が発生する可能性があることを覚えておきましょう。

7-2. オーガニック検索キーワードとの違いも理解しておこう

「オーガニック検索キーワード」とは、Google アナリティクスの管理画面のメニューバーに表示される言葉です。オーガニック検索キーワードと検索クエリはよく混同されてしまいます。

それぞれの違いは以下の通りです。

【オーガニック検索キーワード】

検索ユーザーが実際にサイトに訪問した場合にGoogle アナリティクス上に表示されるキーワードのこと。

【検索クエリ】

検索ユーザーが検索エンジンの検索窓に実際に打ち込む単語や文章のこと

大きな違いは、検索結果に表示された時点で成り立つのか、特定のWebサイトを訪問した時に成り立つのかということです。検索結果から実際にWebサイトへアクセスしたら、オーガニック検索となります。

8. まとめ

本記事では、検索クエリに関して基礎内容から検索クエリの調べ方やマーケティングでの活用例などを網羅的に解説しました。

検索クエリの理解は、Webマーケティングを行う上で避けて通れず、ユーザーの検索意図を理解する上で重要です。しかし、検索クエリの分析方法や活用方法などは知識や経験も必要とするので、一朝一夕で扱えるようになるものでもありません。

そこで、まずマーケティングのプロに相談してみてはいかがでしょうか。

株式会社ココエには、デジタルマーケティングで培われたノウハウと経験があります。検索クエリをきちんとマーケティング活動に活かしたいと考えている方は、お気軽にお問い合せください。

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また、株式会社ココエでは、座学と実践からマーケティング分析を学べる講座を用意しております。基礎から学べるので、「マーケティングスキルの底上げをしたい」「今後の事業拡大に向けて社内のDX推進人材の育成をしたい」と考えている方は、講座もぜひご検討ください。

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