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SEOに強いタイトルタグとは?すぐに使えるフォーマット例も紹介



タイトルタグを適切に付ければ、検索結果ページにおける自社サイトの掲載順位が上がるSEO効果を期待できます。


しかし、「なかなか上位表示できない」「タイトルタグの設定がうまくできない」など、課題を抱えているマーケティング担当の方もいるのではないでしょうか。


この記事では、タイトルタグとは何か、タグの付け方、注意点、すぐに使えるフォーマット例について解説しています。基礎知識から実践的な知識までわかりますので、ぜひSEOの参考にしてください。



▼目次



1.タイトルタグとは

タイトルタグとは、Webページの内容を端的に示すHTMLタグです。タイトルタグを付けることで、Googleのクローラー(Webサイトを巡回するプログラム)にWebページの内容を正しく認識してもらえます。


タイトルタグは検索エンジンの検索結果ページに表示されます。例えば、首相官邸のトップページなら「首相官邸ホームページ」です。また、IT企業のコラム記事なら、「DX推進のカギになるAIチャットボットとは?」のように表示されます。


まずはタイトルタグの目的・役割や、適切な文字数、h1タグとの違いについて解説します。


1-1.タイトルタグの目的・役割

Webサイト運営者がタイトルタグを設定する目的・役割は、大きく分けると2つあります。


第一に、Webページの内容をユーザーにわかりやすく伝えることです。ユーザーは検索結果に表示されたタイトルタグを読んで、自分の検索ニーズを満たせそうか判断できます。


したがって、わかりやすいタイトルタグを付ければ、自社サイトをクリックしてもらえる可能性も高まります。


第二に、SEO(検索結果の上位に自社サイトを表示させる対策)のためです。検索ニーズに合ったタイトルや、コンテンツの魅力を伝えるタイトルを付けることで、順位の向上を目指します。


Googleはユーザーが検索ニーズを満たせるかどうかを重視して掲載順位を決めるため、SEOの観点からもタイトルタグは非常に重要です。


1-2.タイトルタグに適した文字数

タイトルタグに適した文字数は、次のとおりです。


  • パソコンの場合:30~32文字程度

  • モバイルデバイス(スマートフォン、タブレット)の場合:30~41文字程度


上記の文字数をオーバーすると、「…」と表示されて、ユーザーが読めなくなります。表示される文字数に幅があるのは、Googleのアルゴリズムや使っているブラウザによって条件が違うためです。


したがって、さまざまなユーザーに全文を読んでもらいたいなら、30文字程度に納めましょう。もしくは、30文字以内に重要な内容を入れて、途中で途切れても問題ないタイトルにします。


>>>SEO記事のタイトルの付け方について詳しく知りたい方はこちら


1-3.タイトルタグとh1タグとの違い

タイトルタグとh1タグは、表示される場所が違います。


  • タイトルタグ:検索結果ページ

  • h1タグ:Webページ内


言い換えれば、タイトルタグはWebページ外にいるユーザーに内容を伝えるためのものです。対してh1タグは、すでにWebページを閲覧しているユーザーに内容を伝えるためのものです。


本に例えれば、タイトルタグが背表紙のタイトルで、h1タグが大見出しといえるでしょう。したがって、タイトルタグはWebページに1つですが、h1タグは必要に応じて複数付けられます。


ただし、タイトルタグとh1タグを同じにするのは珍しくありません。例えば、オウンドメディアのコラム記事の多くは、タイトルタグとh1タグが同一です。別々にするとしても、タイトルタグを「<タイトル>-<企業名>」、h1を「<タイトル>」に分ける程度でしょう。


同じでかまわないのは、どちらも当該Webページの概要を知らせる目的があるときです。内容が重複してもSEOに影響しませんので、無理に違う内容にする必要はありません。


2.タイトルタグの付け方



タイトルタグの付け方には、HTMLに直接記述する方法と、WordPressを使って記述する方法があります。それぞれについて解説します。


2-1.HTMLで記述する

HTMLで記述する場合は、<head>〜</head>タグの中に、<title>○○○</title>と記述します。一例を以下に示します。


―――――――――――――――――――

<head>

<title>SEOに強いタイトルタグとは?付け方のポイントや注意点・フォーマット例を紹介</title>

</head>

―――――――――――――――――――


タイトルタグはSEOに重要な要素ですので、通常、<head>〜</head>タグの中に忘れずに記述します。しかし、HTMLの文法上、タイトルタグは必須ではありません。記述しなかった場合は、通常、h1タグなど検索エンジンが最適だと判断した箇所が表示されます。


2-2.WordPressで記述する

画面操作でHTMLを編集できる「CMS(コンテンツ・マネジメントシステム)」と呼ばれるツールを使って、タイトルタグを記述する方法もあります。このCMSの代表格が無償公開されている「WordPress」です。


WordPressでタイトルタグを記述する手順は以下のとおりです(バージョンによって操作仕様が若干違う場合があります)。


  1. WordPressの管理画面にログイン

  2. 左メニューから「投稿」を選択

  3. 新規投稿または既存投稿を選択

  4. 画面上部の「記事タイトル」を選択してタイトルを記入


このようにWordPressでは画面操作だけでHTMLタグを作成できます。このため、HTMLの知識が乏しい人におすすめの方法です。



3.タイトルタグが変更されるケースとは

タイトルタグを設定したのに違う内容が表示されるケースがあります。原因はGoogleがWebページ内にタイトルタグよりふさわしい文章があると判断したためです。


Google検索セントラルの公式ページにおいても、“Google は、いくつかの異なるソースを使用してタイトルリンクを自動的に決定します”と明言しています。



タイトルタグが変更されやすい代表的なケースは次のとおりです。


  • あいまいな内容

トップページに「トップ」と書く、全ページに同じタイトルタグが付いていて区別できないなど


  • 無駄な情報が多い

SEO対策キーワードを羅列する、「SEOとは?|未来を創造するリーディングカンパニー○○」のように、企業の説明文が多いなど


  • Webページの内容と関連度が薄い

商品内容を紹介しているページに「割引キャンペーン中」などと設定するなど


効果的なタイトルタグを付けるポイントは後ほど解説しますので、参考にしてください。



4.タイトルタグを付ける際の注意点

タイトルタグの付け方によっては、SEOに悪影響を与えてしまいます。ここではサイト運営者がやってしまいがちな、タイトルタグの重複、キーワードを盛り込みすぎる、文字数が短い・長いという失敗を解説します。


4-1.タイトルタグが重複しないようにする

タイトルタグが重複すると、ユーザーがWebページを区別できない=利便性が下がるため、SEO評価を下げるリスクがあります。安易に同じタイトルや定型文を使用したタイトルを付けるのは避けましょう。


例えばコラム記事すべてに「コラムページ」などと付けたり、複数の商品ページに「特別セール中」などと付けるのはSEO上、好ましくありません。


Webページごとに固有のタイトルを付け、Webページの内容を簡潔に表すタイトルを考えます。コラムページなら、記事タイトルと同じにすれば良いでしょう。


ただし、エラーメッセージや管理者用ページのようにSEO対象外のページは、クローラーに巡回させない設定にできるため、すべてのページにタイトルを付ける必要はありません。


4-2.タイトルにキーワードを盛り込みすぎない

SEO対策キーワードをタイトルタグに入れすぎないように注意しましょう。ユーザーが読みづらくなりSEOに悪影響が出るだけでなく、スパム行為としてペナルティを受けるリスクがあるからです。


「タイトルタグ」がSEO対策キーワードの場合のよい例、悪い例を紹介します。

  • 良い例:「SEOに強いタイトルタグとは?付け方のポイントや注意点・フォーマット例を紹介」


  • 悪い例:「SEOに強いタイトルタグとは?タイトルタグ付け方のポイントやタイトルタグの注意点・タイトルタグのフォーマット例を紹介」


上記の例では単にくどくなるだけですが、キーワードによってはページ内容と関係が薄いタイトルになってしまう場合もあるため注意しましょう。


4-3.極端に文字数が短い・長いタイトルをつけない

Googleの公式情報はありませんが、タイトルタグに適した文字数は30文字前後です。30文字前後なら、ユーザーが利用デバイスに関係なくタイトル全体を読める上、内容を理解しやすいからです。


仮に「SEOとは?」などの極端に短いタイトルタグを付けると、ユーザーは具体的な内容をイメージできません。この場合は30文字前後以内で、具体的な情報を補足しましょう。


また、無駄な情報が多い長文も避けます。例えば、「SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)に強いタイトルタグとは?付け方のポイントや注意点・フォーマット例を紹介」は悪い例です。こうした長文は途中で「…」と省略されるため、重要な内容が隠れてしまいます。



5.効果的なタイトルタグを付けるポイント



Googleに高評価を受けるタイトルタグ、ユーザーが思わずクリックしてしまうタイトルタグを付けるにはどうしたらよいのでしょうか。ここではタイトルタグを考える際の3本柱を説明します。


5-1.コンテンツの内容を明確に記載する

コンテンツの中心テーマを簡潔に記載しましょう。ユーザーは検索結果ページのタイトルを斜め読みして、どのサイトをクリックするか決めています。したがって、ユーザーが一瞬で自分が欲しい情報が書かれていると理解できるタイトルタグが理想的です。


一目で内容が理解できれば、クリックしてもらえる可能性が高まります。ユーザーの気持ちになって、「情報を詰め込みすぎていないか」「無駄な言葉がないか」などを見直しましょう。検索結果の上位に掲載されてもクリックされなければ意味がありません。


5-2.対策キーワードは必ず含める

SEOの対策キーワードは必ずタイトルタグに含めましょう仮に対策キーワードが「SEO」と「タイトルタグ」なら、「SEOに強いタイトルタグとは?付け方のポイントや注意点・フォーマット例を紹介」のようなタイトルにします。


タイトルタグの前半にキーワードを持ってくるのも重要です。理由は必ず表示されること、ユーザーに読み落とされにくいこと、クローラーが重視しやすい部分であることの3つです。


タイトルはユーザーやクローラーに読み取ってもらってこそ意味があります。SEOの対策キーワードは可能な限りタイトルタグの前半部分に含めましょう。


5-3.魅力的なタイトルタグを付ける

ユーザーが思わずクリックするような魅力的なタイトルを付けるのも重要です。本のタイトルや雑誌の見出しと同じく、単に内容を伝えるだけでなく、読み手の心を刺激しなければなりません。


例えば以下のような要素を入れるのが効果的です。


  • 緊急性:「SEO担当者が初めに知っておきたい…」「まだ紙のFAXですか?…」

  • 限定性:「2023年最新版…」「春期講習の受付スタート…」

  • 信頼性:「【公式】…」「正規代理店…」

検索結果ページでは、競合の似たようなタイトルが並ぶ場合が珍しくありません。ユーザーの目に飛び込んでくるフレーズを使うことで差別化を図れます。


6.タイトルタグのフォーマット具体例

ここからは、多くのWebページに活用できる実践的なフォーマットを解説します。具体例も交えて解説しているため、ポイントをつかんで幅広く応用してください。


6-1.<キーワード>とは?からはじめる

「<キーワード>とは?」というフォーマットがよく使われます。このフォーマットはユーザーの疑問を解決するようなWebページで特に有効です。例えば、以下のようなタイトルタグです。


  • 3C分析とは?目的・分析方法・具体例など基礎知識を解説

  • イノシン酸とは?家庭料理をワンランクアップさせるコツ・グルタミン酸との違い

  • SEOに強いタイトルタグとは?付け方のポイントや注意点・フォーマット例を紹介


これらのタイトルによって、ユーザーはほぼ自動的に「○○について書かれている記事だ」と理解できます。しかも、「○○について教えます」というような押しつけられる印象を避けられます。


6-2.先頭に気になるワードを付ける

ユーザーが気になりそうな事柄を先取りしたワードをタイトルタグの先頭に入れるのも効果的です。具体例は以下のとおりです。

  • 【5分でわかる】3C分析とは?目的・分析方法・具体例など基礎知識を解説

  • 【初心者向け】チャットボットを社内ヘルプデスクに導入する方法

  • 誰でも失敗なし!洋食店風オムライスを自宅で簡単に作るコツ


これらのタイトルタグは「〇〇ってむずかしそうだな」「自分でもできるかな」といったユーザーが気になる事柄へのアンサーを先頭に含んでいます。心理的なハードルをタイトルタグで下げられれば、クリックされやすくなります。


6-3.結果や理想を先頭に明示する

記事を読んだ結果、あるいは検索ユーザーがなりたい理想像をタイトルタグの先頭に含めることも、ユーザーの関心を引いてクリックにつなげられるテクニックです。具体例をいくつか挙げてみましょう。


  • サクっと確定申告が終わる・e-Taxの使い方完全マニュアル・初心者必見

  • AIで製造業の人出不足を解決・中小企業向けソリューションのご紹介

  • 夢のアーリーリタイヤ!空き家再生投資なら年収300万円でも始められる


上の例は前半部分に記事を読んだ結果やポジティブな変化をイメージさせるフレーズが入っています。SEO対策キーワードが後半に来ないように注意しながら、心に刺さるフレーズを検討しましょう。


6-4.後半に社名を入れる

タイトルタグの後半に社名を入れる手法もよく使われます。タイトルを読んでもらうついでに、自社名も認知してもらえるのがメリットです。


  • 子どもの英語学習にかける費用の意識調査|英会話スクールなら○○○

  • 東京で人気の寿司(すし)店ランキングTOP30 - <Webメディアの名前>

  • 桜開花・満開情報 2023 - 日本気象協会 tenki.jp


上の例では、社名を覚えてもらったり、「このコンテンツを作ったのは自社です」と宣伝したりできます。3つ目の日本気象協会の例では、信頼性を高めて競合と差別化する効果も期待できるでしょう。



7.タイトルタグの作成がうまくいかないときの対処方法



タイトルタグが思ったように機能していないと思う場面は少なくありません。「SEO対策キーワードを入れたのに上位掲載されない」「タイトルを設定したのに違う内容が表示されていた」などの問題が起きたときは、どうしたら良いのでしょうか。


7-1.上位表示されているサイトを参考にしてみる

上位表示されているサイトをチェックして、真似できる要素はないか比較してみましょう。上位掲載ページは、適切にタイトルタグを設定している場合がほとんどです。


検索キーワードがタイトル前半に含まれていたり、ユーザーの行動喚起を誘うフレーズが盛り込まれていたりするでしょう。


「共起語」の使い方も検証したいポイントです。共起語とは検索キーワードに関連して使われるキーワードです。共起語は「ラッコキーワード」などのツールで調べられるほか、上位掲載ページに頻出するワードを目視で確認する方法もあります。


例えば、検索キーワード「タイトルタグ」の共起語の1つが「SEO」です。上位掲載ページのタイトルを見れば、その多くに「SEO」が使われていることがわかります。


7-2.検索ニーズを調査し反映する

自社サイトへの流入数が思ったよりも伸びない場合は、そもそも掲載されているキーワードの検索ボリューム=検索ニーズが少ない可能性があります。例えば、月間検索数が30件であれば、いくら上位に掲載されていても、クリック数は限られてしまうでしょう。


検索ボリュームは「Googleキーワードプランナー」や「Googleトレンド」で調べられます。事業規模や商材にもよりますが、一般的にはSEOで上位を狙う検索キーワードは月間検索数100件〜1,000件以下が良いとされています。このレンジは競合が激しくなく、かつ一定以上の成果が見込めるボリュームです。


仮に検索数が少なすぎた場合は、もっと検索ニーズが多いキーワードを探します。逆に検索ボリュームが多すぎるなら、複数のキーワードを組み合わせたロングテールキーワードを検討するとよいでしょう。


7-3.Search Consoleのデータで情報を得る

Search Console(サーチコンソール)」は、Googleが提供している無料のWebサイト分析ツールです。Search Consoleを利用すると、以下のような情報を分析できます。

  • 検索クエリごとの掲載順位、表示回数、クリック数など

  • インデックス登録(検索結果に表示される)の状況

  • SEOを妨げるエラーが発生していないか


つまり、Search ConsoleはSEOの成果を測定し、改善に役立てられるツールです。例えば、Search Consoleで上位表示されたキーワードを確認して検索ニーズを推測し、タイトルタグを修正できれば、クリック数を増やせる可能性があります。


>>>Googleサーチコンソールについて詳しく知りたい方はこちら



8.ユーザーの検索意図を考慮しSEOに強いタイトルタグを付けよう

タイトルタグはSEOで重要なHTMLタグです。「SEO対策キーワードを含める」「検索ニーズにマッチしたフレーズを入れる」などのように、タイトルタグを適切に作成することで、掲載順位を高められます。


業種や規模を問わず、SEOを含めた自社サイト運用の重要性が高まっています。自社のDXリテラシーを高めるためには、外部教育機関の活用が効果的です。


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